においに汗じみ、何かと悩みの柿になる汗。そもそも、人はどうして汗をかくのでしょうか。

「それは、気温の変化に関係なく体温を一定に保つためです。暑かったり、運動して体温が上がったりすると、人は汗をかき、それを皮膚のhで蒸発させることで体熟を外に逃がします。

ところが、最近は至るところに冷房が普及し、夏でも汗をかかずに過ごす時間が長くなりました。このため、体温調節という大切な役割を果たす汗腺、いわゆる能動汗腺の数が減少し、ヒ手に汗をかけない人が大変増えています」

本来、汗の成分はほとんどが水分ですか、汗腺機能か低下すると、ミネラルやアンモニアなど、水分以外の成分がより多く汗の中に含まれるようになります。
このため、汗腺が衰えるとミネラルが多く失われ、夏パテしやすくなります。またアンモニアが多く含まれると、汗のにおいも増してしまいます。

「能動汗腺の機能を高めるには、汗をかき慣れることがいちぱんです。ですから、節電のため家庭やオフィスで冷房を控える今年の夏は、衰えた汗腺を鍛える大きなチャンスです」

汗腺は、使わないと数が減って機能も衰える反面、使えば再び数が増えて働きもよくなる性質を持っています。この夏こそ、衰えた汗腺を鍛え直し、汗とにおいのトラブルにサヨナラしましょう。

暑いときにかく汗は、全身のエクリン腺という汗腺から出ます。

一この汗は、通常は水分が主成分なため水のようにさらさらでにおいがなく、小粒で蒸発しやすいのが特徴です。これがよい汗です。ところが、汗をかかずにエクリン腺の機能が低下すると、水分以外の成分が多く出るためベタベタする、大粒の汗をかくようになります。これは悪い汗です」

悪いヽ汗は蒸発しにくく、体温が下がりにくいためさらに汗をかくという悪循環をもたらします。また、悪い汗はミネラルを多く含むため、大量にかくと夏パテや熱中症の原因にも。アンモニアなども多く、においも強くなります。

「汗の悩み解消にはよい汗をかけるようになることが大事なのです」一方、わきなど局所のにおいはアポクリン腺という別の汗腺の汗が原因です。この汗腺は数に個人差が大きく、多い人のみが、いわゆるワキガ体質とされます。

悪い汗
・ベトベトする
・粒が大きくて流れる
・汗臭い
・しょっぱい、すっぱい
・かくと疲労感かある

よい汗
・さらっとしている
・粒が細かい
・におわない
・昧がしない
・かくとスッキリする

43~44℃の熟めのお湯を、湯船の1/3~半分くらいため、両手のひじがら先と、両足のひざがら下を浸します。5分ほどで大量の汗が出るので、そのまま10~15分浸します。手足には眠っている汗腺が多いため、それらを目覚めさせることで汗腺機能が高まります。

手足浴が終わったら、湯船に水を足して36℃程度にし、そのまま10~15分つがります。このときは全身浴でも半身浴でもOK。高温浴で刺激された交感神経を鎮め、副交感神経を優位にし、リラックスします。湯に酢をコッブ1杯足すと発汗か促されてより効果的。

お風呂から上がったら、タオルで水分をふきとります。そのあと、すぐに衣服を着ないで、洗面所で汗が自然に蒸発するまで待ちましょう。汗が蒸発することで体温が下がります。スキンケアをしたり座って休んだりして、すぐに冷房や扇風機にあたることは避けましょう。

お風呂上がりの水分補給には、コッブ1杯の水またはお湯に、クエン酸・しようがのすりおろし・はちみつ各小さじ1を混ぜた「クエン酸ドリンク」を飲みましょう。体のエネルギー代謝を助けるクエン酸と、汗腺機能を高めるしょうがが、汗腺トレーニングの効果をアッブ。

人の体は脳と皮膚で温度を感じていますが、急な温度変化に直面すると、皮膚で感じる温度が優先されて汗の量が調節されます。暑い屋外がら冷房で冷えた部屋に入ると汗が止まるのはそのため。本来は体温調節のためにがくべき汗が止まってしまうため、汗腺が衰える原因になります。

動物性たんぱく貿や動物性脂肪の摂取量が多いと、汗腺がら出る油脂成分が増えて体臭が強くなります。おすすめの食材は、発汗を促すしょうがや、根菜類など体を温める野菜。大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンに似た作用が期待でき、汗の出方を調節するため更年期多汗症の方におすすめです。